商品説明について

酒のあさひやでは、掲載しているワイン全て、スタッフが試飲したうえでコメントしています。

試飲している私も、個人的な好みなどはありますが、極力、偏らないように、客観的にコメントをするように努めています。

ワインの評価、コメントについての基準など、気をつけていることを書きたいと思います。

味の評価について

ワインの味は主に、渋み(苦み)、甘み(フルーティさ)、酸味で構成されているので、その3点ができるだけ伝わるように考えています。

それぞれの味わいがどれだけ強いか弱いかができる限り伝わるように、「やや」、「上品な」、「落ち着いた」などの曖昧な表現を使っていますが、やはり感じ方は個人差があり、感じたものを具体的に表すことは難しく、また、例えば「渋み」でも、他の「酸味」や「甘み」の具合で感じ方は変わるので、全体的な味の要素のバランスの中でそれぞれの味わいがどうに感じるかということを意識してコメントしています。

なので、「酸味」が一般的な強さであっても、「渋み」や「甘み」の要素がもっと強ければ、「控えめな酸味」になりますし、「渋み」や「甘み」が弱ければ「やや強い酸味」といった表現になります。

「渋み」が非常に強くても、「酸味」と「フルーティーさ」が同じように強ければ、「濃厚でバランスの良い、程よい酸味」となります。

なので、「甘さはあまり感じない」とコメントしていても、それなりに糖分がある場合があるので、少しでも甘さがあるとダメなどという場合は注意して下さい。(実際には甘さがあるが、他の要素によってあまり甘く感じないという場合は、「甘さはあるがあまり甘さを感じない」というような表現を出来る限りするようにしています。)

このように、渋み、甘み、酸味の全体的なバランスのなかでどの要素を感じやすいか、同じくらいか、そういった味の評価をするようにしています。

香りの評価について

香りについては、時間の経過(味でもそうですが)での変化をあまり考慮していないので、参考程度に捉えてもらえるとありがたいです。

それぞれ苦手な香り、好きな香りあると思うので、特定の香りが強く出ているときはそれが伝わるように書くようにはしていますが、なんとなくイメージを掴んでもらえれば良いかなというくらいで書いています。

料理の相性について

そもそもフレンチやイタリアンなどの料理に詳しくないのですが、レストランで飲むワインというシチュエーションではなく、家での晩酌や、友達とのちょっとしたパーティーや飲み会、仲間同士のお祝い事など、日常の「酒屋でワインを買ってきて飲む」というシチュエーションを考慮して書いていますので、一般的な家庭で出てくるつまみや料理、スーパーやコンビニなどで買えるものなどで合わせることを想定しています。

なので、あまり具体的な料理名を挙げることは少なく、「グリル料理」や「塩こしょうの味付け」といった大まかなジャンルで紹介しています。

そもそも、料理の相性についてのコラムで書いているように、あまり神経質に合わせることばかり考えない方が良いという考えなので、大ざっぱに「ハズレない程度に合う」というもので捉えてもらって、その場の「ワインを飲む時間」「仲間とのひととき」を楽しんでもらいたいと思います。

なんとなく、「今回の集まりはこんな感じの料理が出てくるから、この辺なら大丈夫かな」くらいのイメージで参考にしてもらえると良いかと思います。

ヴィンテージについて

ワインの紹介のなかで、商品のヴィンテージは基本的に記載していません。仕入れ元の在庫状況により、ヴィンテージを特定しづらいという内部的な理由はあります。

ただ、ヴィンテージによって、ブドウの善し悪しはもちろんありますが、多くの生産者は毎年違った味わいを出すことを求めておらず、ヴィンテージが違っても基本的な味の傾向は統一するという考えのワイナリーがほとんどだと思います。

また、近年は栽培・醸造技術や管理技術の発展もあり、以前ほど年ごとの出来不出来が現れにくいこともあり、1年くらいの違いはそれほど気にすることもなくなってきていると思います。

そのような理由から、当店の商品では特にヴィンテージの記載はしていませんが、特定のヴィンテージを望む方や、その時点での取扱ヴィンテージの確認は、お気軽にお問い合わせ下さい