グラーハー ヒンメルライヒ カビネット / ヨハン　ヨゼフ　プリュム（Graacher Himmelreich Kabinett / Joh Jos Prum）

柔らかな酸味と上品な甘さの高貴な白ワイン

ドイツを代表する生産者、J.J.プリュム家によるリースリング種の白ワインは、できるだけ遅摘みにし、ブドウのポテンシャルを引き出すようにしています。

グラーハ村の天国（ヒンメルライヒ）という名前の畑から作られるこのワインは、香も味わいもやわらかくて優しい、とても上品なワインです。

上品な甘さと優しい酸味のバランスの良いドイツワイン

香はミネラル香にフルーツや甘い花の香り、ほのかにオイルのような脂のような香りもします。ワインの香りではあまり記憶にない和牛の脂肪のような香りがほのかにしました。

味わいはドライですが滑らか、優しくまろやかな酸味、品のある甘みにミネラルのわずかな苦みと、鼻につくところがない育ちの良いお嬢様のような雰囲気です。飲んでもらえるときっとこの感じが解ってもらえると思います。
また、パイナップルやももなどのフルーツのニュアンスもあって、複雑で飲み飽きない、個性は強くないが退屈しない、そんな味わいです。

料理は塩漬けのものや魚料理に幅広く合いそうです。また、和牛の脂肪のような香りとコメントしましたが、和牛をあまり火を通さずに軽く炙って、塩こしょうなどのシンプルに味付けしたものにもきっと合うと思います。

また、このワインは熟成すると複雑さが増し美味しくなるそうで、私が飲んだときは5年ほど経ったもので、飲み頃に入っていましたが（ビンテージ2011年）、もう4～5年は寝かせても良さそうでした。その日に飲みきらなかったので、抜栓後、2日ほど経って飲みましたが、味と香りに膨らみが出て美味しかったです。

モーゼルトップクラスの銘醸家、J.J.プリュムの造る、リースリングのお手本のような素晴らしいワインを是非お試しください。

フルボトル